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企業等の取組事例紹介

信幸プロテック株式会社さん

  • 社内全景
    社内全景
  • 全員が業務内容・年代・性別関係なくグループで研修に参加しました
    全員が業務内容・年代・性別関係なくグループで研修に参加しました
  • お互いの本音や「わがまま」をオープンに話し合うゲーム形式のワークショップ
    お互いの本音や「わがまま」をオープンに話し合うゲーム形式のワークショップ
  • 個人面談用のリーフレット等ツール
    個人面談用のリーフレット等ツール

企業概要

取組内容

令和3年度 男性社員のワーク・ライフ・バランスモデル創出事業

Q.この事業に取り組もうと思ったきっかけを教えてください

 岩手県のご担当の方が会社にいらした際、紹介頂いてこの取り組みを知りました。男性の技術サービススタッフが多い当社では、以前から男性のワーク・ライフ・バランスの取組を厚くしたいと考えていましたが、年代や家族構成も多様なため、どんな施策や制度が年代や家族構成も多様なスタッフのためになるのか見えにくい状態でした。この取り組みを通じて、まずは会社全体で私達なりの理想の姿を考える機会にしたいと思い取り組みへの応募を決めました。
 また、普段から既婚・未婚や年代に関係なく多様な背景をもつスタッフそれぞれが働きやすい、使いやすいと思える制度やルールを作りたいと考えており、子育て中のスタッフだけが優遇されている、という空気を作りたくないと感じていたところ、今回の取り組みは子育てや家族を持つ社員向けでない内容でも幅広く受け入れて頂けたので、とてもありがたいと感じました。


Q.具体的に取り組んだ内容を教えてください

 いかにいい制度やルールを作っても、「最近の人は/昭和の人は」「結婚しているから/いないから」「男性だから/女性だから」と色々な先入観を持って相手を見てしまったり、自分の価値観で相手を判断してしまうことがあるとお互いに理解しようとする気持ちが欠け、心理的安全が確保されず相談したり頼ることができない環境ができてしまうと考えました。
 そこで、「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」に関するセミナーを企画し、@先進的な制度を持つIT企業「サイボウズ株式会社」の経営者・人事担当・育休中社員の方をお招きしてそれぞれの立場からのパネルディスカッションを聞き、Aお互いの本音や「わがまま」をオープンに話し合うゲーム形式のワークショップ、Bお互いに感謝を伝え合うグループトークなどを行いました。
 1日の研修プログラムを終えると、普段じっくりと話合う時間の少ないスタッフ達の間に連帯感や温かいムードが生まれ、お互いを知りあう機会となりました。
 また、男性育休など社内制度も見直し、全体勉強会で伝える場を設け、説明用のリーフレットを作成したり対象者に個別で面談機会を作ってその人に合った制度を話し合う機会を持ちました。


Q.取組後、男性社員さんの意識や行動に変化はありましたか?

 取り組みを通して、男性スタッフに限らず社内全体の雰囲気がとてもよくなり、気軽に話ができる環境が出来てきたように感じています。
 制度について全体に周知する時間を持ったこともあり、取組後にお子さんが生まれることになった男性スタッフは早めに報告をしてくれるようになり、その後のプランを部門長さんと相談しながら本人とじっくり話し合って決める時間が持てるようになりました。


Q.取組の効果はありましたか?

 社内の雰囲気づくりを重視したセミナーを実施し、制度についても全体向け・個人向けと分けて実施したことで、その後の1年間に男性で育児休業を取得したスタッフが対象者4人中3人、75%となりました。
 この背景に、部門長が積極的に取得を勧める声掛けをしてくれたりチームメンバーに相談していたりということがあったようです。取り組み内容はテーマから少し外れ、遠回りのように思えましたが、スタッフ相互の関係性や社内の雰囲気が良くなったことが男性の育児休業の取得促進につながったようです。
また、男性育休の取得例の多さが話題となり、新聞やテレビのニュース番組などから取材を受け、育児休業を取得した男性スタッフのご家族に喜んで頂いたり、会社全体のイメージアップにもつながるなど良い循環が出来ています。


Q.今回の取組の感想をお聞かせください

 画一的な制度やルールありきではなく、それぞれの「人」の状況や背景に合った対応をしていきたいと考えているので、今回のように多様なテーマや施策を受け入れて頂けたことがとてもありがたいと感じました。
 幅広い取り組みが可能であったことで、会社全体の雰囲気や関係性を変える機会、全体に制度を伝える機会、個人に伝えるためのツールなど多角的な取り組みができ、会社全体がゆっくりと納得感を持って変化していくことが出来ました。
 型にはまらず会社ごとに合ったやり方を考えるとても良い機会になりました。ありがとうございます。

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