教育活動での利活用
岩手県内の公立学校における震災伝承施設・団体の活用事例から、事前学習、現地学習、事後学習等の学習モデルを紹介します。
実践学校
岩手県立釜石高等学校定時制
- 釜石市
岩手県立釜石高等学校定時制は、いわての復興教育の3つの教育的価値である「いきる」、「かかわる」、「そなえる」を育むことを目指して、「かけがえのない生命」、「ボランティア・救護活動」、「自然災害の様子と被害の状況」を主とした学校独自の復興教育に取り組みました。
STEP-1 事前学習
なし
STEP-2 現地学習

【第1回防災体験学習】(6月)
①学ぶ防災ガイド
・たろう観光ホテルの見学
②山田町体験プログラム
・山田町内を語り部ガイドの案内で歩く
【第2回防災体験学習】(10月)
①県外の震災伝承施設等訪問
・気仙沼市の東日本大震災遺構・伝承館を見学
②東日本大震災津波伝承館
・解説員による解説
STEP-3 事後学習

①釜石高校との合同避難訓練(6月)
・火災発生時を想定した避難訓錬を実施
②普通救命講習会(10月)
・釜石消防署職員の指導のもと、胸骨圧迫の方法とAEDの使い方について学習
学習成果
○ 1回目の現地学習では、防潮堤や震災遺構の見学を通して自然の凄惨さを知ることにより、自然と共生し、自他の命を守るために必要となる備えについて学ぶことができた。
○ 2回目の現地学習では、自然の脅威と美しさの二面性を肌で感じ、当たり前のように感じている日常や家族の存在、命の尊さ等について再確認することができた。