御所野遺跡の歴史と価値

縄文時代中期後半(4000~4500年前)の大規模な集落跡です。東西に長い台地と東側の丘陵地に住居跡などが分布しており、約500年間という長期にわたって、人々が定住した集落跡と考えられています。遺跡は東北北部から北海道南部の円筒土器文化圏の東南端に位置することから、より南の大木式土器文化圏からの影響も強く受けています。大木式土器が出土するとともに、中央部には環状集落が作られており、北側の平坦に削られた場所に墓と配石遺構群、その南側の土が盛られた場所は送りの場と考えられています。このように集落のなかに墓をつくり、周辺の自然と一体となって長期に続いた定住集落が御所野遺跡です。

御所野縄文公園について

国の文化財(史跡)に指定されている御所野遺跡。公園内には竪穴住居や配石遺構など、当時の様子が復元されています。また、隣接する御所野縄文博物館では、御所野遺跡のみならず、一戸町内の歴史や文化についても学ぶことができます。遺跡と駐車場をつなぐ木製歩道橋「きききのつりはし」も一見の価値があります。

御所野縄文博物館

きききのつりはし