平等院を模した寺院

奥州藤原氏三代秀衡が、宇治平等院の鳳凰堂にならい建立した寺院跡です。遺跡のほとんどが水田化し、池跡、中島、礎石のみが残っています。南北に長い伽藍の中心線は、東門・中島・本堂を貫いて、その先の金鶏山と直線で結ばれます。春と秋の年2回、その山頂には、夕刻になると日輪が下がり、一日のうちで最も荘厳な落日の一瞬が現れます。平等院の景観とは異なった、極楽浄土を体感できるよう計算し設計された空間です。世界遺産登録をうけて、史跡の発掘調査および周辺の整備などが行われ、一帯の景観保全が進められています。